こんにちは、みのり(@minori_aimama)です。本業・育児の合間にAI×ブログ副業に挑戦中です。
今日は、AIに引き継ぎ文書を書いてもらうときの「頼み方」を変えた話です。
きっかけは、Claude Codeと子どもの写真整理ツールを作り始めたこと。
いつもの引き継ぎ書だけでは、同じ説明を何度も繰り返す場面が出てきました。そこで効いたのが、「何をしたか」だけではなく「なぜそうしたか」まで残すことでした。

まだ引き継ぎ書もないフォルダで作業を始めた
Claude Codeはセッションをまたぐと、前回までの文脈をそのまま覚えているわけではありません。人間でいうと、毎朝ちょっと記憶がリセットされる同僚と仕事をしているような感じです。
だから次のセッションのために、その日やったことを引き継ぎ書として残してもらう必要がありました。
新しく始めたプロジェクトだったので、最初は足りないものだらけでした。
- 引き継ぎ書の置き場
- 仕様書らしいファイル
- ファイル名や安全面のルール
- 「このツールでは何を正解にするか」の判断基準
まだ、プロジェクトの骨組みがほとんどない状態です。
とりあえず最低限のメモだけでも残しておこうと、「引き継ぎ書を作って」とお願いしてみました。
そしたら、ブログ運営の方で使っていた引き継ぎ用のスキルが勝手に発火したんです。あ、こっちでも使えるのか!とちょっと嬉しくなりました。
ただ、この時点ではまだ「どこまでやったかわかるようにしておこう」くらいの考えでした。出てきたのは、普段使っているフォーマットの引き継ぎ書。ブログ運営はこれで回っているし、それで十分だと思っていました。
引き継ぎ書はあるのに、同じ話を繰り返していた
そうやってしばらく進めていると、「あれ?この前もこの話しなかったっけ・・・?」と思うことが増えました。
続けていくうちに、引っかかる点がはっきりしてきました。
- 一度却下したはずの案が、また提案される
- 前に話したはずの議論を、もう一度なぞることになる
- ファイル名ルールや安全ルールを、毎回最初から説明している
- AI自身が同じ失敗を繰り返している
引き継ぎ書はちゃんと書いているのに、効いていない部分がある。なんでだろう、としばらく考えました。
それで気づいたんです。「何をしたか」は残っているのに、「なぜそうしたか」が残っていない。
引き継ぎ書には「Aという案に決まった」とは書いてある。でも「Bという案もあったけど、こういう理由でやめた」は薄い。
だから次のClaudeは、すでに却下したBを良かれと思ってまた持ってくる。悪気はないんですけどね🫠
これは、このプロジェクトのルール層がまだ薄い状態だったからこそ見えてきた課題でした。
作業ログじゃなくて、判断ログが残るようになった
ChatGPTに相談して見えたこと
そこで、相談役のChatGPTに聞いてみました。
次のClaudeが分かるようにするには、引き継ぎをどう改善すればいい?
すると、私の悩みをかなりしっくりくる形で言語化してくれました。
AIはコードも仕様書も読めます。やった内容なら、ファイルを見れば分かることが多い。でも、
- なぜその案を採用したのか
- なぜ別の案を却下したのか
- 何を大事にして進めているのか
このあたりは、どこにも書いていなければ読めません。
だったら、そこを文章で残しておくしかない。

なるほど、確かに。私は作業内容を残すことばかり意識していて、判断の背景を残す意識が薄かったんだなと思いました。
判断理由メモをフォーマットに足した
最終的に、引き継ぎのフォーマットはこんな形に落ち着きました。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| 決定事項 | 採用した案 |
| やったこと | 今日の作業内容 |
| 判断理由メモ | なぜそうしたか・なぜ却下したか |
| 次にやること | 持ち越しタスク |
特に効いたのが「判断理由メモ」でした。引き継ぎ書に、こういう内容を書いてもらうようにしたんです。
- 今回採用した案
- 却下した案とその理由
- 今後も維持したいルール
- 次のClaudeが再提案しない方がいい内容
- Claude自身が失敗して分かったこと
技術的な説明を増やすというより、判断の背景を優先して残す。それだけで、却下した案の蒸し返しがぐっと減りました。

続きの作業が、前よりずっと安定した感覚があります。
「次のあなたが分かるように」が効いた
もうひとつ変えたのが、頼み方です。
ただ「引き継ぎを書いて」ではなく、こう頼むようにしました。
次のあなたが分かるように、簡潔に引き継ぎを書いて。
この一言を足すと、文章の向きが変わりました。今日の私への報告ではなく、次回のAIに渡すメモになるんです。
実際、引き継ぎ書の中に「なぜこの方法を選んだか」「どの案は避けた方がいいか」「どの前提を崩さない方がいいか」が残るようになりました。
長い議事録を作る必要はありません。次のAIが迷いそうなところだけ、理由つきで残す。
私には、それくらいがちょうどよかったです。
気づいたらブログ運営の引き継ぎ書も変わっていた
これ、ツール作りの話として書いてきましたが、それに限った話じゃないなと思っています。
というのも、今回発火したのは、もともとブログ運営で使っていた引き継ぎ用のスキルでした。同じスキルを使っているということは、フォーマットは共通です。
ツール作りのために「判断理由メモ」を足してフォーマットを更新したら、ブログ運営の引き継ぎ書にも同じ考え方が入っていました。
ブログ作業でも消えるのは判断理由だった
ブログの作業も、Obsidianでの情報整理も、AIと壁打ちしながら進めています。そこでも結局、消えていくのは「なぜそうしたか」の方でした。
「このタイトルはこういう理由で却下した」みたいな判断は、メモしておかないと自分でも忘れます。そして数日後、AIにまた同じ案を出される🫠
ツール作りのための小さな工夫だったのに、気づいたら運営全体の引き継ぎが少し楽になっていました。
まとめ

AIとの長く続く作業では、作業ログよりも判断ログの方が価値が高い場面があるんだなと感じました。
「何をしたか」は、コードやファイルがある程度覚えてくれます。でも「なぜそうしたか」は、誰かが言葉にして残さないと消えてしまう。
その「誰か」を、AI自身に頼んでしまえばいい。
次のAIに理由まで渡しておくと、次の自分が同じ説明をしなくて済む。今回いちばん効いたのは、そこだったのかもしれません。
AIに引き継ぎを書かせるなら、「次のあなたが分かるように書いて」の一言を足してみる。
地味ですが、意外と効きます🫠

